ウェブサイト空海〜


空海年表
空海とうどん
空海の謎
空海の語学力
北緯34度13分
空海クイズ
四国霊場八十八ヶ所
お遍路迷宮クイズ
四国八十八ヶ所人巡り
四国昔話八十八ヶ所巡り
四国B級ご当地グルメ
太三郎狸
中国福建省開元寺御守
お接待(プレゼント)
お便り募集



空海の謎

空海の謎
空海についての様々な謎を、初代先達・真魚が突拍子もない発想から 勝手に推測するコーナーです!
もちろん、学術的根拠も一切ありませんので、気楽に、広〜い心でお付き合い頂ければ幸いです!

〜北緯34度13分〜 その5

金剛界曼荼羅と今昔物語
「なぜ空海は同じ緯度にこだわったのか。」
笠井さんは、金剛界曼荼羅が方位によって分割されていることに着目しました。

金剛界曼荼羅に描かれている五仏をみてみましょう。
中央が大日如来、西方が阿弥陀如来、東方が阿闍如来、南方が宝生如来、北方が不空成就如来。
そして、笠井さんは諸仏の姿を直接描く代わりに各尊を表す象徴物(シンボル)で表した三昧耶曼荼羅を見た時、東方に金剛杵が描かれていることに気づきました。

↑東寺所蔵国宝「両界曼荼羅図」の金剛界の降三世三昧耶会
※図の下が東、上が西になります

そして、今昔物語にある空海の説話「飛んだ三鈷杵」を笠井さんは思い出しました。

『また、和尚が故国に返る日、高い岸に立ち誓いを立てて、「わたしが今まで伝え学んだ秘密の教えがよく広まり受け入れられて、弥勒菩薩のこの世にご出現になるまで奉待されうる土地があろう。その場所に落ちよ」と言って、手に持った三鈷杵を日本の方に向けて投げ上げると、その三鈷杵ははるかに飛んで雲の中に入って行った。』
『この山の中にはきちんと鉢を臥せたような形で、周囲には八つの峰がそびえたっている。言語に絶するほどの檜の大木が竹のように並び立っており、その中の一本の檜に二股に分かれたところがあって、そこにこの三鈷杵がつきささっていた。これを見るや、この上なく喜び感激なさって、「ここ(高野山)こそ禅定にはいるべき霊窟である」とお悟りになった。』

「空海は金剛界曼荼羅の東方として高野山を開いたのではないか。」
笠井さんは、そう推測しました。

次回に続く



Copyright (C) 2006-2012 空海 All Rights Reserved