ウェブサイト空海〜


空海年表
空海とうどん
四国霊場八十八ヶ所
四国八十八ヶ所人巡り
四国昔話八十八ヶ所巡り
太三郎狸
中国福建省開元寺御守
お接待(プレゼント)
お便り募集


四国昔話八十八ヶ所巡り
由岐のおさよ狸  徳島県美波市・由岐町

昔むかし、阿波の国は「狸の国」といわれ、たくさんの狸が住んでいました。

これは、由岐町の泉家に伝わるおはなしです。

ある時、毎晩のように店へ、ヘチマを買に来る美しい娘がおった。
その娘が払ったお金はいつも、夜が明けるとシバの葉に変わっていたそうな。

この美しい娘は、由岐の城山に住む「おさよ」という有名な狸であったという。

【おさよ狸】もお店の主人も、同じ由岐城の跡に住んでいたこともあり、お店の人たちもおおらかな対応だったそうな。
娘の持ってくるお金がシバの葉とわかっていても「おさよ狸のことじゃ、まあ、渡してやれ」ってなぐあいで、毎晩ヘチマを与えていたそうな。

何故ヘチマを毎晩買っていたのか、今となってはわかりませんが、後に、おさよ狸は徳島佐古の諏訪山へ嫁入りしましたので、買ったヘチマで嫁入り用の草履を編んでいたのか、ヘチマ水でエステをしていたのか・・・

さてさて、おさよ狸は徳島へ嫁入りしてからもなかなかの力を発揮したようで、諏訪山のふもとの芝居小屋興業がある時は、おさよ狸にお願いすると必ず満員になったという。
そして、お礼に油揚げをお供えすると、その晩は佐古に狸がたくさん集まってきて、ドンチャン騒ぎの賑やかな宴会が行われたということです。



Copyright (C) 2006-2008 空海 All Rights Reserved