空海の満濃池修復 満濃池は文武天皇の大宝年間(701〜703)に築かれたとされています。 当時日本最大の池であった満濃池は周囲は約20km、最大水深31mにも及び、現在でも日本最大のため池です。 弘仁9年に満濃池の堤防が決壊し改修工事にあたっていましたが、雨季の度に崩れ、まったく完成の見通しはたちませんでした。 そこで国司は、民衆が父母のごとく慕っている地元多度郡出身の空海に別当に赴任して欲しいと、朝廷の太政官に申請しました。 右大臣藤原冬嗣はこれを認め、空海を築池別当に任じました。