史上空前の大財宝を持ち帰った空海 高階真人遠成の一行が京都に出発する際に、空海は唐から持ち帰った新訳の経247巻、梵字の真言等44巻、経の注釈は170巻におよび、その他に仏像、曼荼羅、法具類を目録にまとめて渡したとされています。 「新たに請来せる経等の目録を上(たてまつる)の表」という題で書かれ、後に「御請来目録」といわれるものです。 司馬遼太郎の著書である空海の風景にあるように「当時の文化価値観からいえば日本国にとって史上空前の大財宝」でした。